何が発表されたの?#

Twitterの創業者として知られるジャック・ドーシー氏の会社Block(Square、Cash Appを運営)が、新しい音声AI「Dessa」を発表しました。開発責任者のRagavan Thurairatnam氏によると、Dessaは文章のデータを一切使わず、人どうしの会話音声だけでゼロから学習したモデルだそうです。ドーシー氏は「話していると人と話しているように感じる。感情やニュアンス、間、自然なリズムに満ちている」と紹介しています。

なぜこんなに話題になっているの?#

ドーシー氏本人の投稿は約30時間で表示1,200万回、いいね6万4千件を超えました。特に目立つのがブックマーク約7万3千件という数字で、いいねより多く保存されています。「あとでデモを聞き返したい」と感じた人がそれだけ多いということでしょう。いまの音声AIの多くは「声を文字に起こす→文章で考える→読み上げる」という流れなので、どうしても一拍遅れて機械っぽさが残ります。Dessaは聞きながら同時に話せる方式なので、相づちや言葉がかぶる感じまで自然だと受け止められています。一方で、まだ誰でも使える状態ではないことや、なりすまし詐欺への悪用を心配する声も同時に広がっています。

日本の暮らしではどう関係してくるの?#

明るい面でいえば、電話の予約受付や、ひとり暮らしの高齢の家族の話し相手、語学の会話練習など、「人と話すような自然さ」が大事な場面で役立ちそうです。文字を打つのが苦手な人にとっても、声だけで用事が済むのはうれしいですよね。

気をつけたいことは?#

本物そっくりの声が作れるということは、オレオレ詐欺のような「声のなりすまし」がもっと巧妙になる可能性もあるということです。家族の声でお金の話が来たら、一度切って本人の番号にかけ直す。家族だけの合言葉を決めておく。こうした小さなルールが、これからの時代の新しい防犯になりそうです。